A.ご回答内容
■大腸がん検診
Q1 どのような検査をするのか?
A 問診と、便を採取して血液が混ざっていないかを調べる検査(免疫便潜血検査(2日法))をします。専用の検査キットで2日分の便を採取して医療機関に提出いただきます。(内視鏡の検査はありません。)
○便潜血検査
がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあるため、その血液を検出するために行う。痔等による出血でも要精密検査と判定されることもあるが、便潜血検査が陽性になった場合には、その原因を明らかにするために、精密検査を受けることが必要。
Q2 内視鏡の検査をしてほしい。
A 本市では、厚生労働省が定める指針に基づいて大腸がん検診を実施しており、内視鏡による検査は行っておりません。内視鏡検査をご希望でしたら、独自に検査を実施している医療機関へお申し込みください。なお、その費用について本市からの補助はありません。
■肺がん・結核検診
Q1 どのような検査をするのか?
A 問診、胸部エックス線検査をします。
ただし、タバコを長期間、多く吸っている方など、必要な方には痰を採取する喀痰(かくたん)細胞診検査も実施する場合があります。
○胸部エックス線検査
肺全体のエックス線撮影
○喀痰細胞診
主に喫煙者を対象として「胸部エックス線検査」に併用して実施。喀痰を採取して、気管支等のがんから痰に混じって出てくるがん細胞の有無を顕微鏡で観察する。
Q2 痰の検査もすると聞いたが、痰がうまく出せない。それでも受診してよいか?
A 受診していただけます。痰の採取が困難な方には実施しない場合もありますので、受診時に医師にご相談ください。
■子宮がん検診
Q1 どのような検査をするのか?
A 子宮がんには、子宮頸(けい)がんと子宮体がんの2種類があります。子宮頸がん検診では、問診、視診、内診と、子宮頸部の細胞を綿棒などで採取する子宮頸部細胞診検査をします。必要に応じて、専用の器具で子宮頸部を観察するコルポ診を行う場合もあります。
また、不正出血、月経異常、褐色のおりもの等がある方には医師の判断により、子宮体がん検診(子宮体部(内膜)細胞診検査)をお勧めする場合があります。
なお、超音波検査(エコー)は実施していません。
○視診、内診
内診台にあがり、医師が視診と内診を行い、子宮全体と卵巣・卵管の状態を確認する。
○子宮頸部細胞診検査
子宮頸がんは子宮の入口部分の頸部に発生するため、この付近を綿棒やヘラのような器具でこすって細胞を採取する。1、2分で終了し、少量出血する場合もあるが、痛みはほとんど感じない。
○コルポ診
コルポスコープという拡大鏡のような器械を使い、子宮頸部の粘膜表面の細かい部分を観察する。
○子宮体がん検診(子宮内膜細胞診検査)
子宮体がんは子宮の内部にできるので、細い棒やチューブを子宮内部に挿入して、子宮の中の細胞を採取する。少量の出血とともに痛みを伴う。
Q2 子宮頸がんの原因は性交渉によるウイルス感染と聞いたが、性交渉の経験がない場合でも検診の対象となるのか。
A 子宮頸がんの原因は主に性交渉によるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因ですので、一般的には性交渉の経験がある方が対象となります。性交渉の経験のない場合は検診前に医師にご相談ください。
Q3 子宮を摘出する手術を受けたが検診を受けることはできるか。
A 子宮頸部を残した場合は検診の対象となりますが、子宮全摘など、頸部を含めて切除している場合は名古屋市の子宮がん検診の対象とはなりません。詳細は医療機関にご相談ください。
Q4 検査で痛みはあるのか?
A 子宮頸がん検診では少量の出血を伴う場合がありますが、痛みはほとんどありません。
子宮体がん検診では、子宮内部の細胞を採取するため、少量の出血と、少し痛みがある場合があります。
Q5 子宮体がん検診を受けたいが、希望すればできるのか?
A 本市の子宮がん検診ではまず子宮頸がん検診をうけていただき、その際に症状があり医師が必要と判断した場合にのみ、ご本人様の同意を得て子宮体がん検診を実施します。ご本人様の希望のみによって実施することはありません。
Q6 生理中でも受診できるか?
A より正確な検査のために、月経中と月経直後は避けてください。できれば、月経終了後3~7日の間に受診していただくのがよいとされています。
■乳がん
Q1 どのような検査をするのか?
A 問診、マンモグラフィ検査を実施します。(超音波検査(エコー)はありません。)なお、医師が乳房や脇の下を見る視診や、手で直接触って検査する触診を実施する場合があります。
○マンモグラフィ検査
乳房を片方ずつ、透明なプラスチックの板ではさんで、乳房を平らに圧迫してX線撮影する。圧迫をしている時間は数秒で、圧迫の際に痛みを伴うことがあるが、痛みの感じ方には個人差があり、生理前の1週間を避けると痛みが少ないといわれている。乳房の大小にかかわらず撮影可能。
Q2 妊娠中(または授乳中)だが、検診を受けることはできるか?
A 医療機関の判断により、妊娠中の方、授乳中の方、断乳から半年以内の方は検診をお断りすることがあります。必ず申し込み時に医療機関に申告してください。
Q3 豊胸術(シリコン挿入術等)を受けているが、検診を受けることはできるか?
A 医療機関の判断により、豊胸術を受けている方の検診をお断りさせていただくことがあります。必ず申し込み時に医療機関に申告してください。
Q4 心臓ペースメーカーを使用しているが、検診を受けることはできるか?
A 受診をお断りさせていただくことがあります。必ず申し込み時に医療機関に申告してください。
Q5 マンモグラフィ検査とはどのようなものか?
A 上半身の衣服を脱いで撮影機器の前に立ち、乳房を片方ずつプラスチックの板で挟んでレントゲン撮影をします。
Q6 マンモグラフィ検査は痛いと聞いたが本当か?
A 個人差はありますが、乳房を板で挟んで撮影するので、若干の痛みを感じる方もいるようです。詳細は医療機関にご相談ください。
Q7 片方の胸を切除しているが、乳がん検診を受けてもよいか?
A 治療がすでに終了しているのであれば、受診していただいて構いません。ただし、現在も胸に関わるご病気で通院されている場合には、主治医にご相談ください。
Q8 エコー(超音波)検査を受けたい。
A 本市では、厚生労働省が定める指針に基づいて乳がん検診を実施しており、エコー検査は行っておりません。エコー検査をご希望でしたら、独自に検査を実施している医療機関へお申し込みください。
なお、その費用について本市からの補助はありません。
Q9 対象年齢以下だと乳がん検診は受けられないのか?
A 本市では、厚生労働省が定める指針に基づいて乳がん検診を実施しているため、検診の対象を40歳以上の方(今年度中に40歳になる方を含む)としております。
対象年齢以下の方については、保健センターで実施している「乳がん自己触診法」の教室をお勧めしておりますので、よろしければご活用ください。(問合せは各区保健センターまで)
なお、本市の検診ではなく、医療機関が独自に実施している乳がん検診については、個人的に受診していただけます。ただし、その費用について名古屋市からの補助はありません。
■前立腺がん
Q1 どのような検査をするのか?
A 問診、PSA検査を実施します。PSA検査では、血液中の前立腺特異抗原(PSA)の値を測定します。
○PSA
PSAとは、前立腺がんになると血液中に増加する物質であるため、PSA値が高いほど前立腺がんが疑われる。ただし、PSAが高ければ、必ずがんであるというわけではなく、あくまでも前立腺がんを発見するきっかけとなる一つの指標。
≪問合せ先≫
名古屋市がん検診サポートセンター 電話052-263-3120